2014年09月10日

当事務所の解決事例(民事事件)

近藤和弘法律事務所です。当事務所の民事事件の解決例です(金額については個人情報の特定にならないよう,概数で記載しています)。

依頼者は,高齢のAさんから依頼されて,Aさんの預金の払い戻しや,Aさんの支払いを行なっていたところ,Aさんより(実際にはAさんの妹が主導権を握っていたように思われます),Aさんの預金を無断で払い戻し,着服したとして,約800万円と遅延損害金の支払いを求める訴えを起こされました。

依頼者は,Aさんが主張する払戻しの一部について,Aさんから依頼を受けて払い戻しを行なったことは認めるものの,払い戻した金額はAさんの支払いに充てるか,Aさんに渡しており,無断で払い戻したり,着服したりは一切していないと主張していました。

当職は主張立証を尽くしましたが,第一審では,Aさんの請求のうち300万円の請求を認めるとの判決が言い渡されてしましました。
判決を検討しましたが,事実認定について,依頼者も当職も納得のゆくものではありませんでしたので,控訴しました

控訴審では,依頼者に有利な心証が開示され,最終的には解決金として依頼者がAさんに対し,40万円を支払う旨の和解が成立しました。

この件は,依頼者が払戻しの一部については行なったことを認めていたことから,それがAさんの支払いに充てられたこと,又はAさんに交付したことについては依頼者サイドで立証しなければならず,苦戦を強いられましたが,粘り強く訴訟追行することで,解決金を支払うことになったとはいえ,800万円が40万円になりましたので,依頼者に有利な結果を残すことができたと思っております。

高齢化社会となり,このようなトラブルは増えているようです。安易に払戻しを手伝ったりすると後日本件のようなトラブルに発展する可能性があります。助け合いを否定するつもりはないのですが,成年後見制度が利用できるのであればその利用を促し,利用できないのであれば,「お金を渡した,いやもらっていない」といったトラブルにならぬよう,受領証を必ずもらうなどの慎重さが求められると思います。

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posted by kondolaw at 00:00| 解決事例(民事事件)